写真の状態によっては自宅でスキャンできるものと、専門の相談が必要なものがあります。古い写真を守ることと、データ化して使うことを分けて考えましょう。
まず元写真を動かしてよい状態か確認する
アルバムの台紙に貼られている写真、ガラスに張り付いた写真、カビや水濡れの跡がある写真は、無理に剥がすと表面を傷めるおそれがあります。米国議会図書館の写真保存に関する案内でも、ガラスや台紙に固着した写真は自力での剥離が難しい場合があると説明されています。
写真を扱う前に清潔で乾いた手と作業台を用意し、折れ曲がりや光沢面の傷に注意します。劣化が進んでいる場合は専門の保存・修復業者へ相談し、自宅での処置を急がない方がよいでしょう。
スキャナーとスマホ撮影を使い分ける
平らな紙焼き写真なら家庭用スキャナーでデータ化する方法があります。スキャナーがない場合、スマートフォンで正面から撮影して複製データを残すこともできます。ガラスの反射や影を減らすため、明るさの安定した場所で撮り、カメラを写真にできるだけ平行に向けます。
メモリアルグッズに印刷する場合は、制作先が必要とする画像サイズやファイル形式を先に確認します。解像度は大きければ必ず良いわけではなく、元の写真に写っている情報量や使用目的に応じて考える必要があります。縮小したSNS画像ではなく、保存した原データを残してください。
データの名前を付け、複数の場所に保存する
スキャン後は、例えば『ちくわ_窓辺_2018頃_写真01.jpg』のように、分かる範囲でファイル名を付けます。撮影日が不明なら推測を事実のように書く必要はありません。元写真の裏面やアルバムのメモは、別の写真として記録しておく方法もあります。
データは保存先を一つに限定せず、独立した二つ以上の場所にコピーし、実際に開けるか確かめましょう。クラウド同期だけに頼らず、写真のバックアップの違いを理解して保管すると紛失の不安を減らせます。
原本の写真はデータ化後も保管する
デジタル化できたからといって、紙焼き写真をすぐ処分する必要はありません。保存用の封筒やアルバムを選ぶ場合は、写真に直接強く接着する素材を避け、湿気や強い日光を受けにくい場所で保管します。データを飾る場合も、元写真は別の場所へ保管する方法があります。
メモリアル品に使う写真を一枚選べないときは、複数の候補を残しておきましょう。写真選びのポイントを参考に、表情と加工条件を照らし合わせて選べます。
参考情報
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