すでにユリ類を口にした、花粉が体についた、花瓶の水を飲んだ可能性がある場合は、症状を待たず動物病院へ連絡してください。家庭で吐かせたり、様子を見ながら購入先へ問い合わせたりすることより、獣医師への相談を優先します。
花言葉より、花束に入る植物を一つずつ確認する
「ペットのお悔やみ用」「猫の供養用」という商品名だけでは、同居猫への安全性を判断できません。花束には主役の花以外にも、葉や実、添え花が入ることがあります。分かるものだけで判断せず、構成する植物の名前を購入先へ尋ねましょう。
米国食品医薬品局(FDA)は、ユリ類の花、葉、花粉、花瓶の水などへの猫の接触に注意を促しています。一方、「ユリ」という呼び名を含む植物がすべて同じ種類・同じ毒性というわけではありません。名前が曖昧なまま見た目で見分けず、確認できないものは猫の生活空間へ持ち込まない選択をしてください。
花屋には「家に猫がいる」と伝え、名前を残す
相談時には、亡くなった猫への供花であることに加え、現在も猫が暮らしているかを伝えます。「猫がいる家へ飾ります。ユリ類を使わず、入る植物の名前をすべて教えてください」と具体的に聞く方法があります。花屋の案内だけで健康上の安全を保証すると考えず、必要なら獣医療機関の情報でも確認します。
贈り物として送る場合は、先に相手の希望を聞きます。供花を置く場所がない、受け取りや手入れが負担という場合もあるためです。植物名が分かるメモを添えると、受け取った側が確認する手がかりになります。ただし、確認できない花を送って受け取った人に判断を任せることは避けましょう。
高い棚や別の部屋でも、接触の経路を確認する
花瓶を高く置いても、猫が別の家具から届く、花びらや花粉が落ちる、水がこぼれるといった経路は残ります。飾る場所だけでなく、購入してから運ぶ間、花を生ける作業、片付ける場所まで考える必要があります。
植物の毒性とは別に、花瓶の転倒、リボンや包装材への接触も確認します。「食べなければ問題ない」とだけ考えず、同居猫から管理できる状態を保てるかを見てください。十分に管理できるか迷う場合は、生花を飾らない方法が現実的です。
花を置かなくても、写真や言葉で偲べる
写真一枚に手紙を添える、好きだった季節の風景を飾る、紙のカードを置くなど、植物を使わない方法があります。造花や紙の花を使う場合も、小さな部品やひもを猫が口にしないかは確認してください。生花でなければ無条件に安全というわけではありません。
愛猫の供養と、今一緒に暮らす猫の安全は両立させてよいものです。見栄えや花言葉に合わせて無理に選ぶより、管理できる方法を選びましょう。火を使わない供養やお悔やみの贈り物の選び方も紹介しています。
編集:ねこメモリアル編集部。安全性の参考:FDA「ユリと猫の危険な組み合わせ」。誤食・接触が疑われる場合は、本記事で判断せず動物病院へ連絡してください。